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若林先生のこと

Aug. 30, 2002
今年、3月2日に、若林俊輔先生がお亡くなりになりました。

大学時代、そしてその後、COFSという勉強会に数年出席させていただき、とても影響を受けました。

8月下旬、COFSの最終回(第250回)が開催され、十数年ぶりに参加しました。会場ではさまざまな方とお会いし、昔日の思いを新たにしました。COFSの会報に載せていただいた拙文をここにお示しします。
「空欄があったら文章は読めないぞ」

 「よく、定期試験の最後に総合問題というものがある。ある文章について『空欄を埋めよ』とか『次の文章を読んで……』と尋ねているが、空欄があったら文章は読めないぞ。」

二十年前、外語大の教科教育法の授業。受講していた私は驚きました。それまで気にとめたこともありませんでしたが、確かにその通りです。若林先生の授業は、こんな驚きに満ちたものでした。

中学校勤務時代、給料のほとんど一ヶ月分をつぎ込んでデンスケを購入し、授業に使われたエピソードなどもお話しになっていました。また、英語の先生に必要な三要素として「声が大きい」「歌か楽器が上手い」「絵が描ける」を示されたこともありました。地声が大きく音痴だった私は、さっそく絵の練習を始めたものです。

同級生の山本さんに誘われ、COFSに顔を出すようになったのもそのころです。いつもあたたかな雰囲気で、熱心な討論が繰り広げられていました。私は勤勉なメンバーではなく、出たり出なかったりという状況でしたが、COFSという会名決定の時期に立ち会えたことと、手書きの月報を受け取ったことなどは心に残っています。そして、なによりもCOFSで話し合ったこと、若林先生から教えられたことは、大学での講義とあいまって、英語教師として進む私の基礎・基本となりました。

若林先生、ありがとうございました。
by tawashisroom | 2002-08-30 22:58 | 英語