2021年 06月 01日
綴りやカナ表記は小学校では邪道?──靜さんの論文を読んで(4)
[その1]綴りやカナ表記は小学校では邪道?
邪道になるときもありますし、効果を上げるときもありますので、一概にどうこう言えませんし、様々な議論があります。学校の授業の場合と、今回のように課外活動(?)の場合とでも違うでしょう。今は、次のようにメリットとデメリットを勘案して、取り入れることにしました。
ア ねらいは綴りや発音を覚えることではない
ねらいは、【その3】でも書きましたが、「ちょっと英語っぽい」発音で活動することを通して、小学生がその活動を好きになることです。決して綴りや発音を覚えることではありません。それに、ピクチャーカードで綴りやカナ表記を見たぐらいで、覚えられるものではありません。
イ ひらがな・カタカナ・アルファベットを覚えるのは小学校何年生かな
ひらがな・カタカナは小学校1年生です。アルファベットは3年生の国語の授業で「ローマ字」として出てくるのが最初です。ただ、指導時間があまり取れず、なかなか定着しません。
今回の私の実践は、小1からが対象ですので、もちろん綴りは学校の授業では出てきません。だから、放課後の活動でも覚えることは目指さず、「英語っぽい雰囲気作り」のために役立たせようと思っています。
これに加えて「あれ、このモノのちょっと英語っぽい発音て何だっけか」と思った子どもが読み方を思い出すヒントとして、カナ表記を使います。
ウ 綴りやカナ表記が目に入ってくると、活動に集中しにくくなるのかな
たしかにこれは事実です。視界に入ってくる刺激は少ないほうが、気が散りません。
以上のことをまとめます。
◇メリット
ねらいは、【その3】でも書きましたが、「ちょっと英語っぽい」発音で活動することを通して、小学生がその活動を好きになることです。決して綴りや発音を覚えることではありません。それに、ピクチャーカードで綴りやカナ表記を見たぐらいで、覚えられるものではありません。
イ ひらがな・カタカナ・アルファベットを覚えるのは小学校何年生かな
ひらがな・カタカナは小学校1年生です。アルファベットは3年生の国語の授業で「ローマ字」として出てくるのが最初です。ただ、指導時間があまり取れず、なかなか定着しません。
今回の私の実践は、小1からが対象ですので、もちろん綴りは学校の授業では出てきません。だから、放課後の活動でも覚えることは目指さず、「英語っぽい雰囲気作り」のために役立たせようと思っています。
これに加えて「あれ、このモノのちょっと英語っぽい発音て何だっけか」と思った子どもが読み方を思い出すヒントとして、カナ表記を使います。
ウ 綴りやカナ表記が目に入ってくると、活動に集中しにくくなるのかな
たしかにこれは事実です。視界に入ってくる刺激は少ないほうが、気が散りません。
以上のことをまとめます。
◇メリット
- 「英語っぽい雰囲気作り」のために役立つ
- 「あれ、このモノのちょっと英語っぽい発音て何だっけか」と思った子どもが読み方を思い出すヒントとなる
- 綴りやカナ表記を見ると、子どもの集中力が落ちる
- 綴りやカナ表記を覚えなくてはいけないという子どもが出てくる
このメリットとデメリットを天秤にかけて、今回はカナ表記を使うことにしました。実践では、デメリットの2点に留意してマイナス面が生じないように活動の流れを組み立てたり、アドバイスをしたりするつもりです。はたしてうまくいくのかどうか。
次回は、具体的な活用予定と「単語カードの apples, bananas は、なぜ複数形?」について取り上げます。
by tawashisroom
| 2021-06-01 22:03
| 英語教育