2016年 09月 19日
目の前のものでいいじゃないか──頑固はダメだけれど
そんなときに出会った本が、今、kindleで読んでいる "Just Ride" です。
さまざまなことがズバズバ書いてあり、ほぉほぉと思うことも数多くありました。
「夜、警告灯を点滅させると、それを見た運転手は知らず知らずのうちに車を近づけてしまうので、かえって危険。常時点灯がいい」とか「後ろから車が来たら、ちょっと不安定な仕草をしたほうが、運転手が危機感を感じて、自転車にとってはかえって安全」などはクスッと笑ってしまいます。その一方で、「自転車の大会に出ることはない、普通の多くの自転車乗りは、サイクルコンピュータに出る距離を気にするのではなく、乗った日数を大切にすべきだ」を読んで、たしかにそのとおりかもしれないけれど、でも何キロ乗ったのか確認するのもけっこうおもしろいなと感じたりします。
その中で、最も印象深かったのは「服装は普通のでもいいんじゃないの」「自転車も目の前にあるのでいいんじゃないの」というメッセージです。これを読んで、肩の力がフッと抜け、とても楽になりました。自転車競技に出るつもりは全然ありません。急坂も、押して登ればいいのかなとこのごろ思っています。別の本で読んだ「坂にかかったら、ギアを早めに落として楽に登ったほうが長く乗れるので、自転車乗りの楽しみが大きくなる」ということもそうだなと実感したことを思い出しました。
ということで、今、目の前にある自転車と服でしばらく行こうと思います。「あれも買おう」「これも買おう」という購買熱は少し下がりました。
ただ、これが英語の授業のことになると話は別で、もっと良くするにはどうすればいいのか、いろいろと考えてしまいます。さきほど読み終えた「羊と鋼の森」に書いてある文のとおりです。自分でも青いなと思いますが、仕方ないですね。
才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくったって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものに振り回されるのはゴメンだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(「羊と鋼の森」p.224 宮下奈都 文藝春秋)
by tawashisroom
| 2016-09-19 09:38
| 自転車