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メモ34 音読と義務などについて考えてみました #英語授業再検討

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11月22日、英語の研究発表会に参加してきました。分科会の発表で「音読」が話題になり、もちろん授業でも教科書本文の音読の場面もありました。なかなか音読がうまくいかない、生徒たちも音読の意欲がわかないなどの話があり、自分自身の授業を振り返ってもその通りといえることが数多くありました。

分科会の最後の指導主事の助言で「意欲向上の時に大切なものは、義務・安心・挑戦の3つ」というお話がありました。とても面白い考えなので、音読について自分流に突っ込んで考えることにしました。(自分流なので、指導主事のお考えと合っているかどうかは不明です。多分、踏み外しているところも多々あることでしょう。まあ、ご勘弁。)




まず、義務については何があるでしょうか。音読について義務というと、「スラッシュ読み」「一文読み」「Read&LookUp」などの練習方法は、生徒は選べません。教師が示します。それから、指名して音読させるという授業展開も、生徒にとっては義務ですね。

続いて安心です。これは「何とか読める」という自信がまず頭に浮かびます。それから「間違えがばれない」という授業手順ですね。さらに「間違えても笑われない」という授業規律もあります。

それから、挑戦。なかなかいい言葉です。これについては、生徒が音読に挑戦するためには、音読することの価値を理解していなければなりません。これは私にとってはなかなかの難物です。多分「音読すると、こんなふうに次の活動が楽になるよ」「音読は実はゴールとする活動にこんなふうにつながっているんだ」という、音読の向こうに見えることへの効果を説明することになるでしょう。それから、生徒からすると「あれだけ音読の練習に努力したのだから、汗と涙の発表をしたい」という意気込みでしょうか。

ここまで書いてきて、やっぱり音読も単独では存在しないなと思います。授業中のほかの活動とうまく組み合せて進めるのが肝心なんだと感じました。そして、見通しを与えることと読ませる技術の両方がやっぱり大切です。でも、このところ、自分や周囲の関心は読ませる技術ばっかりを向いていたような気もします。それとも、見通しを持たせることについては当然のことだったので、言わずもがなのことだったというのでしょうか。周りの先生方との共通認識が危うくなってしまったかなとちょっと不安になった一瞬でした。

いろいろなことを考えさせてくれた、英語の研究発表大会に感謝しています。

by tawashisroom | 2013-11-24 19:56 | 英語