人気ブログランキング | 話題のタグを見る

生徒に『なんで英語なんか勉強しなくちゃいけないんですか?』と訊かれたら

生徒に『なんで英語なんか勉強しなくちゃいけないんですか?』と訊かれたら_f0124737_8184740.jpg

英語教育2.0」というおもしろいブログがあります。定期的に「『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!企画」が開催され、私も何回か参加しました。今回のお題は「生徒に、『なんで英語なんか勉強しなくちゃいけないんですか?』と訊かれたら」です。

今の私だったら、こんなふうに答えます。

自分の気持はなかなか周りには伝わらない。



相手が何を考えているのか、どう思っているのか、よくわからないことがしょっちゅうある。思い切って言葉に出してみても、余り変わらないことも少なくないよね。「○○○」と言ってみても、相手はわかってくれない。相手の話を聞いてみても、その奥に隠れたものは見えてこないこともある。

でも、話したあとで、ときどき「あ、わかってくれた。」と感じるときもある。相手の話を聞いて「そうか、この人はこんなふうに考えていたんだ」とわかるときもある。そんなときは、ちょっとうれしい。

そんなふうに、気持ちや考えなどを伝えること、カタカナで言えばコミュニケーションというんだろうけれど、言葉によるコミュニケーションの難しさとうれしさを実感するために、英語を勉強するんだと思う。なぜ、一番身近な日本語ではなく英語なのかといえば、日本語はそこそこみんな使えるので、本当はそこにあるコミュニケーションの難しさが実感しにくいんだ。その点、英語はみんな素人なので、難しさをひしひしと感じることができる。また、その難しさがある分だけ、通じたときのうれしさも大きくなる。

言葉によるコミュニケーションの難しさと楽しさを学ぶ、それが英語学習でみんなにしてほしいことだな。

書いていて、ちょっと背中が痒くなるような気持ちがしました。また、同じようなことをどこかで書いたような気がしますが、見つかりません。ほとんど重複しているかと思いますが、ご勘弁ください。

実は、十数年前に、かつての恩師(国語の先生でした)に「なんでお前は英語を教えているんだ」と尋ねられ上記のように答えたところ、「そうか」とボソッと言われて、ニヤッと笑って私のおチョコに日本酒を注がれました。居酒屋での会話です。とても嬉しくなりました。もしかすると、おごってもらったのが嬉しかったのかもしれませんが。

「『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!企画」に参加しているみなさんについては、まとめページ(http://d.hatena.ne.jp/anfieldroad/20131101/p1) をご覧ください。

この企画に参加することで、そうか、自分はこんなことを思っていたのかと発見することが数多くありました。とてもありがたいものです。

拙ブログの中では、次のメモがこの企画に参加したものです。
英語教育、この一冊
英語に自信がついた日と教師になろうと思った本
by tawashisroom | 2013-11-02 08:22 | 英語