2008年 02月 25日
横浜国立大学附属横浜中学校の研究発表に参加して
いろいろと収穫はありましたが、まず、一つ挙げます。「重要文手作り付け加えスキット型暗唱台本作成・上演」とでもいいましょうか、やってみたい実践がありました。
具体的には、生徒二人が、ジェスチャーを混ぜて1~2分のスキットをするのですが、その台本には、その学年で習う重要な文のしくみが、授業で習った順に出てくるのです。一年生の授業だったので、be動詞の現在形→一般動詞→三単現→現在進行形→can→一般動詞過去形→不規則動詞の過去形という順番だったと思います。あらすじも、一部強引な運びのところもありましたが、筋は一応通っていました。
それをまた、生徒がいきいきとやるのです。ホォッと見とれてしまいました。数組発表したのですが、もちろん何も見ずに、楽しそうにやっていました。何でこんなふうにできるのでしょうか。
授業後の協議会の最初に、生徒から話を聞く場面がありました。そこで明らかになったのは、この台本、ある程度は先生がお作りになったのですが、あとは、新しい文のしくみを習うたびに、その事項を生かして新しいセリフを付け加えていったそうです。そして、生徒は練習して発表します。この取組には、私はまったく脱帽です。
この取組の優れているところとして、すぐに浮かんだのは次の三つです
1.新しく出てきた文のしくみを含んでいるので、英語学習を進める上で大切なところがきちんと押さえてある。
2.あらすじが通っているので、覚えやすい。
3.新しい内容が加わるたびに練習・発表を繰り返すので、生徒は継続的に取り組まざるを得ない。
この手法は、たとえば、Quick, Quick, Quick(や、そのオリジナルであるDangan Input)にすぐに応用できます。ウズウズしてきますね。
その他にも、「習得・活用・探求という考え方をどう英語の授業に生かせばいいのか」などと正面から考えさせられたという貴重な経験もできました。このことは、別の機会に自分の考えをまとめたいと思います。
収穫の多い半日でした。
by tawashisroom
| 2008-02-25 05:27