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横浜国立大学附属横浜中学校の研究発表に参加して

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土曜日、県内の横浜国立大学附属横浜中学校の研究発表大会に参加しました。英語の分科会には100人近くの人が集まり、教室に収まりきれないほどの大盛況でした。

いろいろと収穫はありましたが、まず、一つ挙げます。「重要文手作り付け加えスキット型暗唱台本作成・上演」とでもいいましょうか、やってみたい実践がありました。

具体的には、生徒二人が、ジェスチャーを混ぜて1~2分のスキットをするのですが、その台本には、その学年で習う重要な文のしくみが、授業で習った順に出てくるのです。一年生の授業だったので、be動詞の現在形→一般動詞→三単現→現在進行形→can→一般動詞過去形→不規則動詞の過去形という順番だったと思います。あらすじも、一部強引な運びのところもありましたが、筋は一応通っていました。

それをまた、生徒がいきいきとやるのです。ホォッと見とれてしまいました。数組発表したのですが、もちろん何も見ずに、楽しそうにやっていました。何でこんなふうにできるのでしょうか。

授業後の協議会の最初に、生徒から話を聞く場面がありました。そこで明らかになったのは、この台本、ある程度は先生がお作りになったのですが、あとは、新しい文のしくみを習うたびに、その事項を生かして新しいセリフを付け加えていったそうです。そして、生徒は練習して発表します。この取組には、私はまったく脱帽です。

この取組の優れているところとして、すぐに浮かんだのは次の三つです
1.新しく出てきた文のしくみを含んでいるので、英語学習を進める上で大切なところがきちんと押さえてある。
2.あらすじが通っているので、覚えやすい。
3.新しい内容が加わるたびに練習・発表を繰り返すので、生徒は継続的に取り組まざるを得ない。

この手法は、たとえば、Quick, Quick, Quick(や、そのオリジナルであるDangan Input)にすぐに応用できます。ウズウズしてきますね。

その他にも、「習得・活用・探求という考え方をどう英語の授業に生かせばいいのか」などと正面から考えさせられたという貴重な経験もできました。このことは、別の機会に自分の考えをまとめたいと思います。

収穫の多い半日でした。
by tawashisroom | 2008-02-25 05:27