Welcome to Tawashi's Room 雑記帳



「できるようになった」ことを実感させる──友人からの問いかけ(9)


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【質問2】中学英語の授業づくりで、基礎の基礎として、これだけはと叩きこむことは何か。
ア できないと思っていたことも、練習すればできるようになるんだという体験と実感

アについての1~3「魅力ある『できないこと』を探す」「『できる』ようになるキーポイントを探す」「キーポイントを練習で身につける体験をさせる」に続いて、4つめ「その体験を実感させる」について書きます。これも意図的に授業に組み込まないと、なかなかうまくいきません。体験だけでは十分な実感が生まれにくいのです。




ポイント4 その体験を実感させる
しばらく前に何をしていたのか、思い出せないことが私はよくあります。特に興味が感じられないことをしていたときは、忘れん坊の傾向が一層強まります。生徒も同様です。授業が進むにつれて、単元の最初で自分がどんな様子だったのか、あまり覚えていないことがほとんどです。

しかし、それでは困ってしまいます。「練習したからできないことができたんだ」と生徒が自覚することで「退屈な練習をやってよかった」と感じ、「それなら次も頑張ろう」など意欲を高めることができるのです。単元の最初に感じた戸惑いや不安、練習中の体験などが実感できなかったら、このような意欲は生まれません。だから、単元の最後の授業では、成長を自覚させる工夫が必要です。

具体的な工夫として、「~がうまくなったな」などの教師の声掛けがすぐに頭に浮かびますが、これだけではあまりうまくいきません。クラス全体への一斉指導となってしまうことが多く、生徒が自分の体験と結びつけることをあまりしないからです。やはり、生徒一人ひとりが自分の体験を振り返ることが必要です。

単元全体の振り返ってあとがきを書かせることがとても役に立ちました。大村はまさんの実践を真似しながら、いろいろな手引を用意し、10~20行程度の文章を書かせます。単元最初の戸惑い、途中の練習での苦労、最後の活動での喜びと反省などを書き綴ることで、生徒は自分の体験を自覚することができます。


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by tawashisroom | 2016-03-24 06:16 | 英語教育
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このBlogは拙ホームページ「こんな英語の授業をしています Welcome to Tawashi's Room」の雑記帳です。最初の記事は1998年10月30日でした。
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