Welcome to Tawashi's Room 雑記帳



「できないこと」を練習によって「できる」ように──友人からの問いかけ(8)


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【質問2】中学英語の授業づくりで、基礎の基礎として、これだけはと叩きこむことは何か。
ア できないと思っていたことも、練習すればできるようになるんだという体験と実感

アの4つのポイントのうち、2つめの「キーポイントの洗い出し」と3つめ「練習による習得体験」について書きます。




ポイント2 「できないこと」を「できる」ようにするキーポイントを洗い出す
語学の教師としての専門性が発揮できる舞台です。たとえば、「ドラマチックな音読」を例に上げると、「音量」「速さ」「音の高低」「変化」などが入ってきます。

ここで「心をこめて」などの情緒的で抽象的な指示はあまり役に立ちません。生徒にとって「どうすれば心をこめて読めるか」はよくわからず、練習にならないからです。それよりも、速く読んだりゆっくり読む練習や、大声で読んだりささやき声(hissing voice と呼ぶそうです。大学の授業で習いました)で読む練習、低音で読んだりキーキー声で読む練習を本文を題材に取り上げたほうが、効果的です。生徒にとっても注意すべきところがよくわかるからです。

ポイント3 そのキーポイントが練習によって身に付くことを体験させる
ポイント2でも示しましたが、具体的にポイントを示し、繰り返し練習する機会を設けることが肝要です。しかし、中学校の授業時間は50分と限られています。この中にどう練習の時間を位置づけるのか、また、生徒が飽きないようにするためにはどんな指示がいいのかにいつも悩みます。

テンポよく授業をすすめることも役に立ちますし、「この練習のポイントはここだ」「この練習でこのポイントが身につけば、あの活動がうまくできるかもしれない」と明示することもよくやりました。中学生ともなると「役に立たないことはしたくない」と思う子がほとんどです。裏返していうと「役に立つならやってやる」ということですので、ここをうまく使うことです。

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by tawashisroom | 2016-03-21 11:20 | 英語教育
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このBlogは拙ホームページ「こんな英語の授業をしています Welcome to Tawashi's Room」の雑記帳です。最初の記事は1998年10月30日でした。
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