Welcome to Tawashi's Room 雑記帳


メモ23 絵を使った口頭導入では「違い」を示す #英語授業再検討

f0124737_601366.jpg
「英語授業ハンドブック」では、絵を使った口頭導入の例が、具体的にわかりやすく示されています。私も、自分の授業で絵を使った口頭導入を行うように心がけていましたが、その時に苦労したことがいくつもありました。その一つが、「絵の理解」が目的ではなく、「英語を通して概要を理解する」ことがゴールになるようにすることです。

たとえば、規則動詞の過去形の導入で、野球をしている男の子の絵を提示して、"Tawashi plays baseball. He played baseball yesterday."と教師が言う導入があったとします。
※本当は導入にもなっていないのですが、そこはご勘弁。
※「タワシ」は私の授業でよく出てくるキャラクターです。
そしてQAとして「昨日、タワシは何をしたのかな?」と問い、生徒が「野球」と答えたとしても、それは英文の口頭導入を理解したからではなく、絵を見て答えたのでしょう。絵が英文理解のヒントとなる visual aids ではなく、visual material 自体になってしまっているのです。それでは何のためにQAをするのか、わかりません。

そんな事態を避けるために、私は、絵の内容から口頭導入を始め、そして絵とは違う場面を示すことをよくしました。



上の例で言えば、野球をしている男の子の絵を黒板に貼りながら、
Tawashi plays baseball. He likes baseball very much.
(昨日の日付を板書して)
Yesterday, that was September, 22, he and his father went to Yokohama Stadium.
His father likes DeNA Baystars very much. Tawashi is a great fan of Baystars, too.
They went to Yokohama Stadium to watch a baseball game between Baystars and Tigers.
Yesterday Tawashi didn't play baseball. He watched baseball with his father, and Tawashi was very happy.
と説明します。QAとしては「タワシは昨日、何をしたのかな」あたりになるでしょうか。

メモ22で取り上げた「不定詞の副詞的用法『?するために』」だと、「いつもはタワシは本を読みに公園に行くのだけれど、今週の日曜日は違う。デートの待ち合わせに公園に行くんだ。相手はリカ。デートは映画を見に。タワシはもうワクワク。」というような話をすると思います。このあらすじは未来表現 will の導入でも使えますね。

絵はとても役に立つ visual aids ですが、使いようによっては英語を聞こうとする生徒の気持ちを緩ませ、授業を台無しにするきっかけとなるかもしれません。そうならないために、ときどき、口頭導入の内容を絵から始めて、少しづつ変えていき、「あの絵から、先生の話はどう発展するんだろう」と生徒に思わせようと心がけてはいたのですが、さて、どうだったのでしょうか。

※参考文献 大修館 英語授業ハンドブック 中学校編 金谷憲代表編集 大修館書店 2009

※お時間があれば次の拙メモもご覧ください。
 ・授業で勝負!  ・授業で勝負! その2
 ・英語の授業での教え合い、学び合い
[PR]
by tawashisroom | 2013-08-31 00:55 | 英語教育

<< No.62 計画とはズレたとき...      今日のワンフレーズ 4(513) >>

英語教育、授業、研修、iPhone・iPad、自転車についてのあれこれ
by tawashisroom
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新の記事
カテゴリ
タグ
記事ランキング
紹介
このBlogは拙ホームページ「こんな英語の授業をしています Welcome to Tawashi's Room」の雑記帳です。最初の記事は1998年10月30日でした。
また、コメントやトラックバックは承認制としています。
検索
以前の記事
その他のジャンル
ブログジャンル