Welcome to Tawashi's Room 雑記帳



メモ22 今の中学生は「公園に読書に行く」のかな #英語授業再検討

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「大修館 英語授業ハンドブック 中学校編」には基本的な授業パターンとして「1レッスンを1時間で扱う授業」が例示されています。1レッスンとは1パートとか1セクションのことですが、特に初任者などにはとても分かりやすい提示です。まあ、実際に自分の場合は、1パートを1.5時間くらいの割当でやることができました。年間指導計画を立てることのメリットの一つです。

さて、同書のなかに絵を使った練習の説明がありまして、to不定詞の副詞的用法を例としてあげていました。たとえば、ある人が公園で本を読んでいる絵をcueとして "Kenji went to the park to read a book." という文を聞きとらせるのです。私の授業でも「読書に公園へ行く」という文はよく生徒に作らせました。

ただ、ふと思いました。今の中学生は公園に読書に行くのでしょうか。




この ... went to the park to ... という文は私の授業でも不定詞の副詞的用法の練習で使いました。そして、「読書に」「弁当を食べに」「バレーボールをするために」「野球をするために」などの場面を提示していました。

でも、職場の近くにも公園があるのですが、平日はもちろん中学生を見ることはあまりありません。夏休みの時期、友だちと話していたり、待ち合わせをしていたり、サッカーボールを蹴り合っている姿はたまに見ます。それよりもベンチでぐったりしている大人の姿の方が多いですね。大人、がんばれ!

そうすると、「公園へ読書に行く」「公園へ弁当を食べに行く」「公園へバレーボールをしに行く」「公園へ野球をしに行く」という文例は、中学生にとって身近な場面を表しているとは言えません。野球は禁止されている公園もありますし、バレーボールは、今50代半ばの私にとってはワクワクするスポーツでした(TVアニメで「ミュンヘンへの道」を見た世代です)が、今の中学生はどうなのでしょうか。

もちろん、英語の授業での文型練習ですので、作りやすい文や既習の語彙を使うこと、そしてcueである絵が描きやすいことは大切です。しかし、学習している中学生にとって身近であることも、言語習得の意欲向上や活用場面のイメージ化を考えると、同じくらい重要だと思います。

あの自分の授業で、「友だちに会いに」「ハンバーガーを食べに」「サッカーをしに」などの文で練習した方が、生徒たちは英語を少しでも身近に感じてくれたのでしょうか。(バレーボールの絵の方が、サッカーボールよりもちょっと書きやすいのですが)


※参考文献 大修館 英語授業ハンドブック 中学校編 金谷憲代表編集 大修館書店 2009

※お時間があれば次の拙メモもご覧ください。
 ・授業で勝負!  ・授業で勝負! その2
 ・英語の授業での教え合い、学び合い
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by tawashisroom | 2013-08-24 02:25 | 英語教育
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このBlogは拙ホームページ「こんな英語の授業をしています Welcome to Tawashi's Room」の雑記帳です。最初の記事は1998年10月30日でした。
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