Welcome to Tawashi's Room 雑記帳



メモ12 安心して間違えることができる雰囲気づくり  #英語授業再検討

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この「安心して間違えることができる雰囲気づくり」は大事ですが、実行するのは結構大変です。田尻先生はこう書いています。
生徒は間違うからこそ伸びる。間違った回数を知るからこそ、自らを戒めるようになる。間違った回数が記録されているからこそ、自分の学習の歴史をふりかえり、積み上げてきた量に満足し自己肯定感を持つ。授業では、生徒が間違いを知り、考える時間を確保しなければならない。

よく、「スピーキングの活動で、発音や表現の間違いを指摘すると生徒が萎縮してしまうので、ミスは指摘しないようにしている」という声を聞く。これは間違いだと思う。ミスを直してもらわないと、いつまでの上達しない。英語の習得の過程で間違わないことなどあり得ない。

「私は30年以上英語の勉強をしていますが、今でも間違えます。あ、しまった! と思うことなどしょっちゅうです。だからこそ、間違いを知り、そこを直して上達したいと願い続けています。皆さんも、たくさん間違って、たくさん気づいて、たくさん練習をして上手になってください。それが外国語というものです」というメッセージは、中1の4月に伝え、その後も言い続ける.だから生徒は間違うことを恥ずかしいことだとは思わなかった。(p.62)
さすがです。私などはこのことに気がつかなかったばっかりに、こちらのやる気ばかりを生徒に押しつけていて、とても重い雰囲気の授業を繰り返していたことがよくありました。私も、年度始めの授業開き&オリエンテーションでも説明しましたが、あまり効果は感じられませんでした。教師としての力の差、スキルの差だと思います。

それよりも、むしろ、授業で生徒が間違えた場合、「お、よく間違えたな。実は、ここは勘違いしやすいところで……」と説明を続け、最後に「この説明ができたのも、喜美が間違えてくれたおかげだ。ありがとう。みんなもどんどん間違えような。」と話したことのほうが効果があったような気がします。




それから、間違えを笑うようなことがあったら、授業を止めてきっちりと怒ったこともありました。また、授業展開に工夫して、たとえばペア活動などを生かして、誰かが間違えてもそれに気づく人の人数があまりいないようなこともやりました。

一番効くのは、やっぱり道徳の授業に工夫して、いろんな意見が出てもだれも笑わないような学級の雰囲気をつくることです。私は道徳の授業が苦手だったのですが、あるとき授業公開をやることになり、1か月かけて準備をして授業をやったら、学級の雰囲気が変わりました。道徳教育って大切なんだと実感したときです。

こんなふうに、手を変え品を変えて取り組んできたのが私のこれまでです。


※参考文献 (英語)授業改革論 田尻悟郎 教育出版 2009
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※お時間があれば次の拙メモもご覧ください。
 ・授業で勝負!  ・授業で勝負! その2
 ・英語の授業での教え合い、学び合い
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by tawashisroom | 2012-11-10 18:23 | 英語教育
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このBlogは拙ホームページ「こんな英語の授業をしています Welcome to Tawashi's Room」の雑記帳です。最初の記事は1998年10月30日でした。
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