Welcome to Tawashi's Room 雑記帳



メモ08 到達目標の一覧表を作ろう  #英語授業再検討

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今回は「到達目標一覧表」についてです。ほぼ、can-doリストと同じことと考えていいでしょう。田尻先生は次のように書いています。
英語のように、何月に何ページを教えるかということより、いつまでにどんな力をつけておかなければならないかということの方が大切な教科もある。「聞く」「話す」「読む」「書く」という4技能を使ってどんなことができるようになってほしいかをまず考え、その後に教科書を開き、その目標実現のためにどう使えばいいのかを考えるのが、教材研究であり、授業計画である。英語は積み上げの教科であり、英語科は年間指導計画よりも到達目標を明らかにする方が大切である。(中略)
そして、3年3学期の学年末テストには上記の項目の到達度を測る問題を入れる。ペーパーテストで測れない技能は、パフォーマンステスト(実技)で測定する。かくして、定期テストを作成するときは、到達目標一覧表とにらめっこし、漏れがないかを確認するのである。(pp.43-45)
「英語は積み上げの教科であり、英語科は年間指導計画よりも到達目標を明らかにする方が大切である。」とは、まったくそのとおりなんですが、実際に授業づくりをすすめるときには両方とも大切です。拙メモ「メモ07 年間指導計画って必要?」で書いたとおり、年間指導計画はどんどん書き直す覚悟さえあれば、とても便利なものです。



むしろ到達目標一覧表を作ってから年間指導計画を立てた方が楽かもしれません。多分、到達目標一覧表の各項目を考えているときに「この項目を練習して身に付けるのには、どんな活動が必要なのかな」とか「こんな活動をしたいのでこんな目標なら立てられるな」などと思いをめぐらすはずです。

たとえば、拙実践「ねえ、みなさん……」は中1の4月に行った簡単な自己紹介ですが、その評価規準は次のとおりです。
○使おうとする
 クラス全員に聞こえる声で,しっかりと前を向き,穏やかな表情で挨拶できる
○使う
 挨拶し,どんな名前なのか,聞いている人に伝えることができる
○覚える
 挨拶の言葉と自分の名前の言い方を覚えている

また、1年生の3学期に行った拙実践「Talk on the Phone」の評価規準は次のとおりです。
○使う
 電話での決まり文句を使って会話を進めることができる
 メモに基づいて,必要なことを相手に伝えることができる
 相手の言ったことの概要を聞き取り,メモに残すことができる
○使おうとする
 相手が聞きやすい声で話す
 和やかな表情で会話を進める

これらは、それぞれの実践を組み立てるときにつくったものですが、年度当初にまとめて作成しておけば、この二つの活動同士のつながりがはっきりしたものになってくるような気がします。う~ん、もっと早く気づいていればよかった。

それから、拙実践から引用したものは「評価の観点や規準」でして、「到達目標」ではありません。ただ、「定期テストを作成するときは、到達目標一覧表とにらめっこし、漏れがないかを確認する」ためには、このくらい具体的になっていないと役に立ちにくいと思いますので、拙実践の目標ではなく、評価の観点や規準を示しました。


※参考文献 (英語)授業改革論 田尻悟郎 教育出版 2009
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※お時間があれば次の拙メモもご覧ください。
 ・授業で勝負!  ・授業で勝負! その2
 ・英語の授業での教え合い、学び合い
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by tawashisroom | 2012-10-17 22:06 | 英語教育
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このBlogは拙ホームページ「こんな英語の授業をしています Welcome to Tawashi's Room」の雑記帳です。最初の記事は1998年10月30日でした。
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