Welcome to Tawashi's Room 雑記帳



メモ04 教師の説明は必要? #英語授業再検討

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今度は「教師の説明」について考えてみました。
説明はもちろん、必要である。しかし、一方的に説明され、それを書き写した時点では、多くの生徒は何もわかっていない。説明されるだけの授業では、生徒はほとんど何もできるようにならないし、トライしてみてできないからこそ説明をもう一度かみしめたりするプロセスを経ることはない。他教科でも同じ危険性を持っていることが分かり、勉強になった。
別の授業では、もう1つ教師がよくやるミスを発見した。教師が早く次へ進みたい時によく発する、"Do you understand?" を連発する授業だった。(pp.15-16)
「教師の説明ばっかりで、生徒の活動がほとんどない授業」「"All right?/ OK?" といっておけば安心して次に進んでしまう授業」どちらもやったことがあります。それも少ない数ではありません。恥ずかしい限りです。




ちなみに前者のパターンの授業にどう気がついたかというと、自分の授業を録音して聞き直したからです。これまでも別のところで何度も書いてきましたが、当時はICレコーダーなどはなく、カセットテープレコーダーをこっそり教卓の上に置き、授業を録音して、車で帰宅するときにテープを流しました。いやはや、自分の声の聞き取りにくさ、単調さに呆れ、自分の話している時間が生徒の英語を話している時間よりも多いことにまた呆れ、英語の授業なのに日本語で話している時間の方が多かったことにまたまた呆れました。

それからは自分の授業は大きく変わったのですが、なぜ説明が長かったかといえば、「生徒が間違えるのが教師の授業の失敗のようで怖かった」「練習の前に十分な説明が必要だと思っていた」だったからです。それは「ある生徒が間違えてもほかの人は笑わない」授業の雰囲気づくりができていなかったせいもありますし、「練習の構成が未熟で、repetition -> mechanical drill -> meaningful practice」の流れが十分にできていなかったためでもあります。

また、"All right?/ OK?" を連発していたのは、その他の確認の方法を知らなかったためです。また、生徒はプライドがあるため「わかりません」とはなかなか言わないことに気づいていなかったためです。実際にやらせてみて、それでできなかったらまた補足説明をすればいいということがわかっていなかったんですよね。

ここまで書いてきて思うことは、単純に「日本語の説明を減らせ。」とか「"Do you understand?" と言うな。」というだけでは、その先生への助言としては不十分なことが多いと言うことです。せっかく手助けをするなら、もう一歩突っ込んで「間違えてもいいと思う雰囲気づくりはできているかな」「練習の流れは工夫されているかい」「理解できているかどうかを確認する学習活動はどんなものだい」などの問いかけをすべきなのですね。

このことを踏まえたなら「教師の説明は必要です」と声を大にして言いたいと思います。
※参考文献 (英語)授業改革論 田尻悟郎 教育出版 2009
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※お時間があれば次の拙メモもご覧ください。
 ・授業で勝負!  ・授業で勝負! その2
 ・英語の授業での教え合い、学び合い
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by tawashisroom | 2012-09-16 22:56 | 英語教育
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このBlogは拙ホームページ「こんな英語の授業をしています Welcome to Tawashi's Room」の雑記帳です。最初の記事は1998年10月30日でした。
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