Welcome to Tawashi's Room 雑記帳



新しい教科書と教師が「飽きる」ということ

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本ブログの「新しい教科書と英語教師の腕の見せ所」の最後に、「あと一つ言いたいことがあるのですが、それはまた別項で」と書きましたが、それは次のことです。

来年度から授業で使う教科書では、どの会社のものも言語活動がいろいろと示されています。おそらく、掲載された言語活動を指導計画に組み込み、授業で実施することが原則となるでしょう。教科書は主たる教材ですし、言語活動自体も教科書会社によって事前にいろいろと考えられており、教師の準備も多少楽になっているからです。

しかし、心配なことはいくつかあります。一番の心配は、教師が授業に飽きないかなということです。「教師が授業に飽きることなどない」という声が聞こえてきますが、果たしてそうでしょうか。

授業中、教師が「やった」と思い、指導の手応えを感じるときはいろいろありますが、こちらがプリントや活動の手順について前日までさまざまに工夫し、それが授業中うまく行ったときに感じる充実感は何事にもかえがたいものがあります。

ただ、その充実感は「これは自分なりにこう工夫したんだ」という準備がうまく功を奏したからこそ生まれるものであって、上げ膳据え膳で授業をつくってもらっては、授業が順調に流れたとしてもあまり手ごたえは感じません。そうすると、授業は進むのですが、教師が授業づくりに「飽きてしまう」ことになりかねません。

もちろん、教科書に言語活動例が載っているからといって、自分自身授業に工夫をしないかといえば、それはウソになります。工夫はするのですが、でも、多忙な毎日を考えると、もしかすると安きに流れてしまうこともあるかもしれません。そこが不安です。

また、年間指導計画は大切なものですし、安易な気持で変更してはいけません。ただ、あくまでも計画は計画ですし、一人ひとりの先生方がそれぞれのクラスの生徒を相手に授業を進めるわけです。だから、いろいろな工夫ができるように心がけることが重要です。それが、教科書に言語活動例が豊富に載っていることの良さが発揮されるということです。

やはり、教科書は食材で、どうなるかはコックである教師の腕次第です。
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by tawashisroom | 2011-09-03 22:22 | 英語教育
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このBlogは拙ホームページ「こんな英語の授業をしています Welcome to Tawashi's Room」の雑記帳です。最初の記事は1998年10月30日でした。
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